道具の使い方

道具を使うときに、本来の使い方ではない使い方をする場合がある。
たとえば、背中を掻くのに、物差しは便利だ。でも、本来、物差しは長さを測るための道具である。きっと、物差しを作っている人は、背中を掻くのには使って欲しくないだろう。でも、行儀が悪いとか、そういう問題があるとしても、道具は本来の目的以外の用途でも便利に使える場合がある。
他にも、カーテンレールを使って、ビールビンの栓を開けることができる。意外に簡単に栓のエッジをレールに引っ掛けて、開けることができる。台所に行けば栓抜きをすぐに持ってこれるかもしれないけど、カーテンレールで栓を抜けると知っていれば、台所に栓抜きをとりに行くという面倒な行為を避けられる。この面倒ということに対して、栓抜きという道具の便利さが負けてしまう。

結局、道具を作った人が、使い方を説明するのは、必要なのかもしれないけど、その使い方は、強制できないよね。道具が世間に出たら、もうそれ(使い方)は、作者のものではないのかもしれない。
特定用途での使用を(契約とかで)強制した道具は、窮屈だよね。