ラセーヌの星について考えてみた

富野さんが監督。この当時は富野喜幸だった。
フランス革命の時の話で、主人公シモーヌマリー・アントワネットの異母兄弟という設定。
最終回のマリー・アントワネットの処刑の日に子供マリーとシャルルを国外に逃がして終わる。
ベルサイユのばらと比較すると、男性キャラクターは総じて濃い顔。眉も太い。主人公の各事件への関連についてはベルサイユのばらは、あまりないが、ラセーヌの星は積極的。各種事件もラセーヌの星がいなければ、失敗していたという物が多い。
クライマックスまでシモーヌは自分の姉が憎むべきマリー・アントワネットとは知らない。バスティーユ牢獄襲撃の後でマリー・アントワネットが姉だと知るわけだが、そのあとは、いかに姉を助けるかという内容で話が進む。
作品中で、「私は弱い者の味方」といっていたのが印象に残る。
史実通りの事件は、順に起きていくが、史実に出来てきた有名な人間の姿ほとんど出てこず、名前がさらりと出てくる程度。
たぶんベルサイユのばらよりも話は面白い。子供も安心して見ることが出来る富野作品。