キング・アーサー

電車の中で、延々と講釈をたれているおっさんがいる。

キングアーサーの映画がを見たが時代背景が史実にあっていないのでげんなりだと言う。

彼の論は映画中で出てきた、ローマ帝国ブリタニアからの撤退は史実とあっていないと言うものだ。

そのためローマ帝国時代とアーサー王伝説が時代的にダブらないのでストーリーの厚みが無いとの主張だ。

しかし、ローマ帝国は古代から中世まで続きますから。キリスト教支配もローマ帝国での話で東ローマ帝国にいたっては1453年まで続きます。

結局、キングアーサーの時代ってのは、ゲルマン民族の大移動と呼ばれる、多種の民族の移動の影響(だけではないけど)でローマ帝国が勢いをなくした時代です。で、ブリタニアにも他民族が入ってくる。そこで、ブリタニア出身のアーサーがすったもんするという時代背景には矛盾はないのです。

胸はって、おっさんの友達2人(こちらもおっさん)に講釈をしているのを耐えるのはある意味つらかったけど僕が講釈をたれるのもなんだかなーと思ったので、それは止めときました。

延々、おっさんは、講釈をたれまくった挙句、新松戸で意気揚々と降りて行きました。